将棋の終盤例(その4)

前々回前回は、C図から後手が△7六銀上とすれば先手玉が詰む、という話をしていました。

今回は、このC図から△6九角と打った場合の話と、△7六銀引成とした場合の話です(△7六銀上で詰むことを我々は既に知っているのですから、△6九角や△7六銀引成の話は、A図で先手玉が詰むかどうかという意味では必要の無いことではあります。しかし、第1回冒頭で書いたようにこの「将棋の終盤例」は終盤の読み筋を紹介することそのものを目的としており、そういう意味で△6九角や△7六銀引成の話も必要なので、今回はその話をするのです)。

△6九角で詰む話

C図から△6九角と打った局面を、H図としましょう:

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